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2018年06月04日

息子の結婚式

結婚式で幼い頃からの写真のスライドを見ながらいろんな事が思い出されました。

幼い頃からじっとしているのが苦手で、5歳の頃、バスの座席に座っていたら、

空いている全ての席に座りたくて、次々と移動し、運転手さんに注意されていました。

今度は、座っていると、窓を開けたり閉めたりを繰り返して、

またもや運転手さんに「お母さん、お子さんをじっとさせて下さい!」と、

叱られてしまいました。

私は、そういう事を防ぐ為に、いつも必死で先回りをしていましたが、

息子の暴走を止めるのは難しく、頭を下げては、叱りつけて、

寝顔を見ては「ごめんね」と泣いたものでした。

好奇心が人一倍強く、無鉄砲で縫うような怪我もしょっちゅうでした。

低学年の頃は、忘れ物もひどく、配布プリントを学校の机の中に探しに行ったり、

沢山のランチョンマットや一学期中持って帰らない上靴を取りに学校に行ったものです。

こういうことをすると結果がどうなるか考える事もなく、

小石を投げて学校のガラスを割って呼び出された事もあります。

将来、自立して生活出来るのかと心配しておりましたが、

大学生の頃から綺麗好きになり、整理整頓、

スケジュール完了や事前準備もしっかりやれるようになり、

いつの間にか心配が杞憂に終わりました。

今では、自由な発想力を生かして生き生きと仕事をこなしているようです。

息子と一緒にやんちゃをやっていた同級生達も、立派に社会で活躍する青年になっていました。

子供が社会人として公私ともに充実し、幸せに暮らしている事が親にとっては、

一番の幸せです。

沢山のビデオレターやメッセージをいただき、取り囲む人間関係の豊かさが、

息子にとっての一番の財産なのだろうと感じる式となりました。

私と息子は、共通の趣味があるわけでもありませんが、

お互いの夢を語り出すと話が尽きません。

新しいアイデアが浮かぶと息子に話をしたくなります。

しょっちゅう話をする訳ではありませんが、

たまに会うと仲の良い親友みたいな関係です。

高校で野球留学した為に16歳から離れて暮らしていますから、

結婚したからといって寂しくありません。

子育てを振り返って、失敗談をお伝えしたいと思います。

子供の能力は、きちんと見てやらなければなりません。

私は、全ての子供はレオナルド・ダビンチのような天才的資質を備えている事を疑いもせず、

天才に育ててみようと息子が1歳半の頃から英才教育を始めました。

デスクワークが苦手な息子に「勉強しなさい!」

と何度感情的に叱りつけたかわかりません。

能力以上の期待をかけて、本来伸びる才能を危うくつぶしそうになりました。

幸い、長所は運動神経の良さだという事だと認識しておりましたので、

学力だけでなく、スポーツを伸ばす事と好きなことに打ち込めるように、

沢山の情報を集め、自由に決める権利を子供に与えたことが幸いしました。

勉強は、強制するものではありません。

動機づけして、環境を与える事が大切です。

親自ら本を読んだり、学ぶ事に喜びを感じて、

手本になるように知的好奇心の探求をやり続けていれば、

学ぶ事は自然な事だと思ってくれると思います。

子供に沢山の選択肢から選べるように、視野を広げさせ、

子供の挑戦を励まして応援していけば、子供は満たされ、

例え失敗しても挫折から学び、折れない心が育ってきます。

息子が小学生の頃は、私が勉強に固執しすぎた為

「野球で高校に行く」と決めるまでは、

無理難題を言ってきたように思います。

中学生からは、子供の個性をよく見、子供の夢を全力で応援してきました。

もっと押しつけないように出来たのではないかとか、

やる気を引き出せたのではないかとか、様々な思いや反省が出て参りますが、

まだ20代前半で、

自分自身が成熟しきれていない中での子育てを精一杯、

手を抜くことなく一生懸命やってきたことだけは間違いありません。

それぞれの親が親なりに、無償の愛を与えています。

それが、子供が大きくなって振り返った時に

「人生を切り開いてくれたのは、母でした。」

と感じられるように、たっぷりの愛情を注ぎ、

子供の才能を伸ばして、家族の絆を深めて欲しいものです。

将来子供と親友になるという目標は、親が一方的な愛情ではなく、

子供を理解し、夢を応援するからこそ育まれるのです。

親は、子供の一番の理解者であり、応援団で強い味方です。

私を親に選んでくれてありがとう。

親として成長させてくれてありがとう。

1人の女性を幸せにしようと決意し、立派に成長した息子の姿を見て安堵感を感じました。



Posted by 夢を叶える幼児教室  at 18:24